TOEIC取得のメリットとデメリット 900点取得して感じたこと


こんにちは。ペラ蔵です。

今回は語学系の資格の中では絶大な人気を誇る「TOEIC」のメリットとデメリットについて紹介したいと思います。

実際のところTOEICを取得することで恩恵を受けられているのか、その辺についても触れながら紹介したいと思います。

※参考:最近話題のTOEIC対策アプリ「SANTA TOEIC」の感想 メリットとデメリット

 

TOEICとは

簡単に言うと、英語力を990点満点の点数形式で測定するテストです。

年間受験者数は約245万人と他の検定試験の受験者数と比較しても、圧倒的な人気を持つ検定試験です。

※参考:受験者数データで見る人気資格ランキング!

テストはリスニング&リーディング、スピーキング、ライティングと項目毎で分かれていますが、その中でも国内ではリスニング&リーディング試験の方が歴史が古くメジャーとされていて(その他は2000年以降に出来た)、一般的に言うTOEICの点数というのは、リスニング&リーディングのスコアのことを指します。

なお、国内受験者のTOEICの平均点数は約575点とされています。

 

TOEICのメリット

下記3点がTOEIC取得のメリットだと考えます。

1.国内での認知度の高さ

新卒の若者から定年間近の年配の方まで、TOEICは老若男女広く知られています。

そのため会社によっては、例えば飲み会の席やちょっとした会話において、点数の話で盛り上がったりすることもあります。

新卒のエントリーシートではほぼ全ての企業でTOEICの点数記載欄がありますし、例えば楽天なんかは入社までにTOEIC800点取得のノルマを設けていたりと、多くの企業でTOEICの点数を英語力を測る基準に採用されています。

認知度が高いので、自身の語学力の水準を良くも悪くも対外的に証明しやすく/されやすく、もはやビジネスシーンにおけるコミュニケーションツールとして使われているというメリットがあります。

 

2.成長を実感できやすい

TOEICのテスト結果は、5点刻みのスコア形式で出ます。

そのためテストの結果によって、自分の能力が上がっているのか下がってるのかの判別がしやすく、良くも悪くも成長を実感しやすいという特徴があります。

例えば会社の年度毎での評価としてもTOEICの点数は活用しやすく、「前期は600点だったから、今期は700点を目指す」といった感じで目標値に設定し、実際の点数との差を振り返ったり、スキルのレベルが分かりやすいというメリットがあります。

 

3.コスパが良い

TOEICテストの受験料は1回あたり約6,500円です。

参考までに英検1級の受験料は約10,300円。TOEFLに至ってはUS$245(約2万5,000円)とTOEICと比較すると高額です。

1回あたりの受験料が相対的に安いので、仮に点数が悪かったとしても再受験しやすく、経済的な資格です。

 

TOEICのデメリット

基本的にはデメリットはありませんが、他の資格と比較した場合の留意点を上げてみました。

1.海外での認知度は低い

国内でのTOEICの認知度は圧倒的ですが、海外における認知度は今一つです。

実はTOEICは国毎の受験者数のデータが公表されてなく、具体的にはわからないのですが、バックパッカーで30か国旅したり海外移住経験がある自分からすると、現地の人でTOEICを知っている人はほぼいない感じです。

実際、ハーバードやスタンフォードのMBAにおける受験要件を見ても(下図参照)、海外大学ではTOEFLやIELTSが主流です(Indead等一部受け入れているとこもある)。

【スタンフォードMBA受験要件】

【ハーバードMBA受験要件】

今後TOEICが徐々に国際的に受け入れられる可能性はありますが、現状海外留学等における効力は低いと言わざるを得ません。

 

2.金銭的な対価が見込めずらい

企業によっては、特定の資格保有者に対する、特別手当(資格手当)が出る会社もあります。

ただ、自分が知る限り、TOEICの点数によって資格手当が支給される会社はない/或いは少ないのが現実だと感じています。

仮に得点が伸びたとしても、金銭的な対価に繋がりにくいというポイントは留意すべきでしょう。

一方、最近はそもそも資格手当という制度自体無くなってきていたり、あっても減額傾向の企業が多いので、大きなネガティブ要素とは言えないかもしれないです。

 

3.会社での評価にも直結しずらい

自分のTOEICの点数は980点とほぼ満点に近いですが、会社には会社の評価軸があるので、会社での評価には直結しずらいです。

またTOEICはReading & Listeningの方がメジャーですが、実は実際のビジネスシーンや日常生活なんかで使えるのは、スピーキングやライティングだっりします。

英語の会議で発言したり、英語の資料をアウトプットできたり、そういったスキルを持った人間の方が評価されやすく、TOEICテストの学習内容が実務で求めらえることとミスマッチかなと感じています。

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以上、私見ではありますが、個人的に感じたことを書いてみました。

賛否両論ありますが、国内におけるTOEICのプレゼンスは高く、メリット・デメリット云々よりも、会社員として働くなら必要なものとして考えれていると感じています。

TOEICは受験料もそんなに高くないので、迷っているなら記念受験でもいいので、一度受けてみてはいかがでしょうか。

※参考:合格率データで見る国家資格の難易度ランキング