Power BIを1か月間独学で学び理解した方法


2019年、2020年、2021と3年連続でガートナー社が発表したBIツールのマジッククアドラントにおいて、頭一つ抜けてリーダーポジションの座を奪ったPower BIですが、実は正式にサービスが始まったのは2011年とBIツールの中では新しめのサービスです。

 

また国内ではPower BIよりも古株のTableauの方が利用率は高く、学習教材も現状は少ないです。
そうした中で私がどのようにPower BIを学んだのかを簡単に紹介したいと思います。

Power BIを学び始めたきっかけ

実は少し前に外資系企業に転職したのですが、転職する前まではPower BIの存在すら知りませんでした。

転職後、海外の人々とのやり取りの中で、日常の仕事で当たり前のようにPower BIが活用されているのを目の当たりにし、このままではグローバルな競争に遅れてしまうという焦り=危機感から学び始めたのがきっかけです。

Power BIの学び方

以下私の学び方の紹介です。

1.とっかかりは社内マニュアル

私の場合、とっかかりは社内マニュアルでした。Power BIのダウンロード方法や料金システムといった基本的なことは、その社内マニュアルで学習しました。

ただこのあたりの内容は、GoogleやYahooといった検索エンジンで検索すれば分かる内容なので特段教材が必要だとは思いません。Power BIのダウンロードは他のソフトウェアをダウンロードするのと大差ないですし、無料で始めらるソフトなので、Power BIのオフィシャルサイトからダウンロードして始めてしまえば問題ないと感じます。

 

2.レポート作成やDAX関数は動画で学ぶ

Power BI Desktop版をダウンロードした後は、実際にレポート作成に取り掛かるのですが、私の場合はYou Tubeを中心に実際にレポート作成している映像を見ながら学びました。

会社の財務データ(売上とか費用とか)をレポートにまとめたい!というはっきりとしたイメージがありましたので

-売上や経費、累積金額を計算するためにはどういうDAX関数を組んでいるのか
-グラフ表示にはどんなビジュアルを使い、どんな書式設定にしているのか

といった点を、動画を再生しては止める、を繰り返しながら、実際に自分の手元にあるリアルなデータを使い、類似レポートを作りながら理解を深めていきました。

ただこの方法だと、自分が作りたい!と考えていることや、これならできる!と思って調べたことにPower BIのスキルが限定されていってしまうので、Udemyのオンライン動画 を見たり、Amazonの読み放題サービスを1か月間だけ契約し、英語・日本語のPower BI関連のテキストを読んで、オープンな情報収集を行うことで、色んな実現方法の発想を得て自身のレポートに取り入れていきました。

 

3.細かい改善やトラブルシューティングは検索エンジンでトライ&エラー

動画で基本的なレポートは作成できたのですが、実務で実際にレポートを開発し始めると、想定外のエラーが結構発生します。

データ間連携がうまくいっていなかったり、データの型が適合していなかったり等々、様々な要因でエラーが発生するのですが、この工程が最も精神的にしんどく時間を奪われました。

普通IT製品を買うと、サポートセンターやエンジニアに問い合わせたりできるのですが、Power BIの場合他のプログラミングと同じく、基本的にエラーは各自で解決していくことになります。

そこで、Power BIのコミュニティサイトで似たようなエラー事象の解決事例を探したり、時には質問したり(質問の解答はすぐ返ってきます)、とにかくトライ&エラーで試しました。

このステップが一番しんどいですが、最も理解が深まるステップでもありますので、「こんなことを実現させたい!」という気持ちがあれば、あきらめずに調べつくしてみる心がけなんかも大事です。

 

4.数をこなす

ある程度Power BIが開発できるようになったら、あとは場数です。

Power BIのレポートを実際に使うユーザーから改善提案をもらい、それを形に落とし込んでいく過程でPower BIに出来ること出来ないことが理解できるようになります。

またPower BIに精通した同僚や他のBIツールに詳しい同僚と意見交換が出来るようになると、新しい気付きを得られることもあります。究極的には、Power BIのPBIXファイルをもらえると、どんなビジュアルを使っているのか、どんなDAXで表現しているのか、データソースは何を使っているのか等のリバースエンジニアリングができるので最高なのですが、これはなかなか難しいところです。

 

5.Power BI Cloudで更に理解を深める

Power BIというと無料版のPower BI Desktopでのレポート作成を考える人が多いと思うし、私もまずはそこからだと思うのだが、実はそれだけでは理解が浅いです。

Power BIはレポートを作成した後も、日々更新されるデータをスケジューラーで自動アップデートしたり、他の部門に展開したり、Sharepointで共有したり、Microsoft Teamsで共有したり、Webに公開したりと、Power BIのCloudと連携させて(Power BIではレポートのクラウドへの発行と言)他者を巻き込んでこそ、レポートから得られる効果にレバレッジを効かせられます。

理想はPower BIのPro版を購入することですが、そこまでいかなくても、Microsoft Business Essentials等なら、オンラインのOffice製品に加えて、Sharepoint、Teamsなども使えるので、テスト利用としてもおすすめです。

実は重要なこと

実データをPower BIに流し込んでみれば分かると思いますが、実はPower BIで最も大変なのがデータの整備/クレンジングだったりします。

というのも、部門や企業によってデータの型(データ項目やキー項目)が異なる場合がほとんどですし、データの整合が取れずクエリエラーになってしまったり、そのためにPower BIで分析できる形にデータを整形化していくという作業が結構大変で、この地味な作業に結構時間を取られます。

データの整備が終われば後はDAX関数とかビジュアルを作っていくだけなので、そこからは楽しいんですけど、そこにたどり着くまでの下準備が大変なのです。

そこでエクセルの関数を使ってもいいのですが、データ一つ一つにいちいち関数を書くのは手間ですし、せっかくPower BIのデータ自動更新機能があるなら可能な限り運用工程は自動化したいです。このデータ運用プロセスをいかに削減できるか、という点はレポート開発者として大変重要だとペラ蔵は考えます。
 

そこで自分が活用したのが、「VBA」と「UiPath」です。この2つを使えば、パソコンさえ起動しておけばほぼほぼ全自動でデータが作れる仕組みも作れます。

ペラ蔵がおすすめする教材としては、初学者向けVBAに関していえば、エクセルが自動で仕事する!マクロの魔法 文系・非IT職もできるプログラミング です。プログラミングの学習は最初何から手を付ければいいかわからず、挫折しやすいので、挫折しないよう、これぐらいかみ砕いて説明してくれる入門編がとっつきやすいです。

そして基本的なことが理解できたら、後はネット等で検索すれば答えは見つかりますし、高度な内容になってくれば、ちょっとずるい手法ですが、ココナラのエクセル作業のマクロによる自動化をサポートします 等でマンツーで教えてもらえると学習効率はめちゃくちゃいいです(調べたりする手間を省くためペラ蔵もよく使う手法です)。

以上です。

 

●Power BIのショーケースサイト始めました

Power BI×日経平均株価や、Power BI×決算情報等、Power BIを使ったデータ分析サイトを開設しました。

実際にレポートを活用いただいたり、レポート作りやデータ分析のアイデアとして参考にしてみて下さい。

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