英検1級取得後の感想です。
1次試験は合格点+10点(結果通知書が残っていないですが)程度で、2次試験は合格点60点に対して69点なので+9点で合格でした。と、偉そうなこと書いていますが、実は過去2回落ちて、3度目で受かりました。
資格取得後社会人として経験を積んだ今だからこそ感じる、資格取得のメリットデメリットと独学での勉強方法をまとめてみました。
英検の最高峰である英検1級は難易度が高く、資格を取得するためにはそれ相応の勉強時間を費やす必要があります。
貴重な時間を費やすだけの価値があるのか、資格取得によるリアルな感想を書てみたいと思います。
※参考:最近話題のTOEIC対策アプリ「SANTA TOEIC」の感想 メリットとデメリット
英検1級取得のメリット
下記が英検1級取得のメリットです。
1.知名度が高く、周囲から理解が得やすい
実は英検の試験制度は、1963年に文部省の答申を受けて設立された日本英語検定協会が始めたもので、元々は政府の後援を受けて始まった試験です。
歴史が古く、政府公認の試験ということもあり、年齢層の高い年配の方々にも広く知られています。
その中でも最高位にあたる1級を持っていることのインパクトはとても大きく、採用試験においても有利です。
このように英検は、高い英語力の表現/証明方法としてわかりやすい資格と言えます。
2.最高峰資格に合格したことで自信が付く
英検1級は英検の中で最高峰の資格です。
文法、語彙、ライティング、リスニング、リーディングに加えて、スピーキングもありますので、かなりのインプット量と粘り強い勉強が必要とされます。
しかも最終合格率は約10%台と、かなり狭き門です。
試験合格に向けてコツコツと勉強し、最終的に合格できたという実績・経験は、今後の長い社会人人生において精神的にも大きな支えとなると思います。
3.正のスパイラルを築ける
英検1級に合格できたら自信を持って外資系企業にもアプライできますし、そうしたグローバルな環境で実践を積むことで更に自分の語学力が磨かれていきます。
英検1級合格をきっかけとして英語を使うようになるので、英検1級合格をきっかけとした英語スキル上達の正のスパイラルを作っていけると思います。
4.コスパも良い
英語の能力試験は英検以外にも色々ありますが、その中でも英検は経済的にも良心的です。
例えばTOEFLなんかは受験費用が1回約2万5,000円とかなり高いです。
英検1級の受験費用は約10,000円程度なので、決して安いとは言えないですが、高すぎることもなく、経済的とも言えると思います。
英検1級取得のデメリット
続いて英検1級取得のデメリットです。
1.グローバルでの認知度は高くない
英検は国内では知名度の高い視覚ですが、海外では認知率は高くはないです。
実際海外旅行したり、海外赴任した時に、現地の人々に英検1級の話をしても通じない可能性が高いです。
国内での採用試験では履歴書にかけても、現地の会社のレジュメや海外留学用途としての効果は薄いことは認識しておいた方がいいと思います。
2.All or Nothing
これはTOEICやTOEFLとの試験制度の比較になりますが、英検の場合は試験の結果が「合格」か「不合格」のどちらかです。
1点足らずに不合格でも不合格は不動格ですし、ぎりぎり1点で合格しても合格です。
「当たり前やろ!」という感じですが、これだと英検1級に合格した人の中でも能力にばらつきが出てしまい、例えば+20点で合格できるような圧倒的な語学スキルを持っている人にとっては、その他大勢と一緒にされてしまうので若干不利な資格なんですよね。
この辺りはスコアが出るTOEICやTOEFL等で補う必要はあるかもしれないですね。
3.受験回数が少ない
TOEICやTOEFLなんかは毎週・毎月実施されていますが、英検1級は1年間でたったの3回しか実施されず、相対的に受験回数が少なめです。
仮に試験に落ちてしまった場合、次の試験日まで月日が空いてしまい、その間に勉強したことを忘れてしまうので、不合格時のダメージが大きいです。
1週間とか1月だと、勉強したことがまだ記憶に残っているので、学習内容を積み上げていきやすいのです。
4.キャリア成功の保証はない
英検1級に合格したら、履歴書の資格欄に記載できますし、これは新卒としての就職活動でも、社会人になってからの転職面接でも間違いなく有利です。
ただ、英検1級を持っていることで、転職が成功したり、キャリアがうまくいくことはないです。
むしろ、英検1級取得を足掛かりとして、実践を積み、着実に実績を上げていくことの方が大事です。
最近は24時間365日受けられるネイティブキャンプ や、レアジョブ英会話 といった低価格で実践経験が培えるサービスも充実しているので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
英検1級取得後の方向性
最後に英検1級取得後に、どのような方向性があるのか選択肢を書いてみました。
1.TOEFL
英検1級を取れるほどの上昇志向が強い人材であれば、将来的にMBA(ビジネススクールという社会人向けの大学があるんです)といった方向でキャリアを築いていきたいと考える人もいるのではないでしょうか。
MBAは、受験要件に「TOEFL」の点数を足切りラインとして設定している学校が多いです。
将来的にMBAを目指している人は、TOEFLを使う場面の方が多くなるので、こちらを目指すのが個人的にはおすすめです。
2.プログラミング
ちょっとイレギュラーですが、プログラミングもおすすめです。
プログラミングはネイティブ講師による英語の学習教材が多く、英語ができると選択できる学習教材の幅が広がるので、良質な教材に巡り合える可能性が上がり、学習効率も上がります。
英語の知識に加えて、プログラミングの知識も培えるので、一石二鳥です。
3.GMAT
GMATは主に欧米のビジネススクール(MBA)への希望者を対象に行われる入学適性テストです。
試験は全て英語で行われるのですが、数学や、ロジカルシンキングといった内容が含まれていて、英語で地頭の良さを測定する試験です。
これは欧米のアカデミックではメジャーな基準になっているので、将来的に海外留学やMBA取得を目指している人におすすめです。
英検1級ライティングとリーディング対策
最後に自分が英検1級に合格した時に利用した教材の中で良かったものを一部紹介します。
◎文法&語彙対策
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英検の第一パートのイディオム問題は語彙が難しく、この書籍を繰り返し解き暗記することで飛躍的に伸びました。
英検で利用される英単語は決まっているものも多いので、暗記が大切です。
◎リーディング対策
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英検の筆記試験の中でも最も難易度が高いのが長文読解です。
こは時間との勝負にもなってくるので、実践を通じて文字を素早く読む訓練をしてくおくことが大切です。
問題が120問もありますので、実践を意識した練習問題としては最適です。
◎ライティングとスピーキング
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こちらは別記事にもまとめていますが、具体的なケース例文も多く、スピーキングやエッセイで重要な接続詞のレパートリーも豊富なので実践的でおすすめです。
言い回しなんかは、英検のエッセイ以外でも利用できるので、今でも売らずに自分の書棚に保管しています。
英検1級リスニングとスピーキング対策
リスニングやスピーキングは実際に英語を聞いたり話したりと、実際に活用する実践力が求められます。
最近は下記のようなオンラインサービスも出て来ていますので、英語を実際に話す機会を受けるハードルも低くなってきています。
◎ネイティブキャンプ :予約不要で24時間365日好きな時にレッスンができる月額制サービスです。定額制なので好きなだけ受けられますし、逆に辞めたい時に簡単に辞められるのもメリットです。短期間集中で英語を上達させたい人におすすめです。
◎レアジョブ英会話 :1レッスン129円~から始められるサービスです。国内では最大級の講師数を抱え、企業への研修実績もあり、安心して受けられるサービスです。
◎DMM英会話:こちらも24時間365日いつでも好きな時にレッスン出来る月額制サービスです。1日1レッスンを受講するスタイルで3つの料金プラン毎で1レッスンで受けられる時間が決まっています。
以上です。