先日受験し合格したウェブ解析士(Web解析士)の学習方法についてです。
元々Web関係の仕事をしていたので、ある程度予備知識がある状態での学習スタートでしたが、1週間の学習期間で合格できました。
ウェブ解析士試験はテキスト持込可のオープンテキスト形式の資格試験であり、難易度としてもそんなに難しくないので、テキストをしっかり読み込み理解して試験に臨めば、ぶっちゃけ余裕で合格できる資格です。
ウェブ解析士とは
「ウェブ解析士」は、WebマーケティングとWeb解析に関する基礎知識を習得することを目的とした資格です。
一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する民間資格の1つで、実務で役立つスキルを身に着けることを目指しています。
実際に試験の出題内容としても、具体的なWebサイトの分析方法や、分析を通じたWeb上の課題の発見等の実践が意識された問題が多いです。
またウェブ解析士の資格は、試験の難易度によって、1.ウェブ解析士 、2.上級ウェブ解析士、3.ウェブ解析士マスターとランクに分けられているのも特徴の1つです。
ウェブ解析士取得のメリット
ウェブ解析士に合格して感じたメリットです。
1.勉強が実践的で楽しい
下図がウェブ解析士はの出題範囲です。
資格試験というと、法律を暗記したり、公式を覚えたり、結構堅いイメージがあったのですが、ウェブ解析士は試験全体を通じて、実務的な内容が多いです。
「自社サイト改善に向けたPDCAサイクルの回し方」や「Webサイトのパフォーマンスを分析するためのレポーティングの作り方」等、実践をイメージしながら学習できるので飽きずに勉強できました。
またCPA(顧客獲得単価)やCPM(インプレッション単価)といった費用対効果の考え方を問う問題なんかは、Web企業の会議なんかでは当たり前のように飛び交う単語ですし、職種問わずWeb業界に身を置くなら知っておいた方がいい知識ですよね。
2.ウェブ解析士名簿で集客
実はウェブ解析士試験に合格すると、ウェブ解析士名簿という資格取得者のリストに名前付きで掲載してもらうことが出来ます。
氏名の他、所属企業名も掲載出来るので、例えば個人でWebコンサルタントとして働いている人なんかは、集客効果も副次的なメリットとして見込めるのかなと感じました。
3.ニーズが高い
そもそもWebマーケティングという考え方自体、簿記・会計や、法律関係の知識といったスキルに比べて新しい概念です。
ですので、現状Webマーケティング関係の資格は少なく、ウェブ解析士は数少ない資格の1つです。
コロナの影響を受けて企業のWeb・IT化が進む中で、Webマーケティングはまだまだ伸びしろのあるスキルだと思いますし、早めに体系的な知識を学習しておくことは、キャリア的にも高い効果が得られるでしょう。
ウェブ解析士勉強のデメリット
ウェブ解析士を勉強することのデメリットについてです。学習を始める前にこうした点を考えておきましょう。
1.テキスト持込可
ウェブ解析士試験は、試験本番で公式テキストの持込が可能です。
そのため、単語や計算式をがっつり暗記する必要がなく、分からければその場で索引出来ますし、テキストのどの部分にどんなことが書いてあったかざっくりと理解さえしておけばそこそこ点数が稼げてしまいます(笑)。
私が実務経験者ということもあるかもしれませんが、個人的には正直この資格は簡単で、物足りなさを感じました。
2.年会費
実はウェブ解析士は、資格の効力を維持するために、1.年一回のフォローアップテストの受講、2.年会費の支払いが必要です。
フォローアップテストを受講するための労力含めて、資格を維持するコスト(年額6600円程度)の出費があることは年頭において学習を決めた方がいいかと思います。
※実際私は年会費の支払いが遅滞して資格の効力が切れそうになりました。
ウェブ解析士を独学で学習する方法
まずウェブ解析士試験で利用したテキストですが、下記1冊のみです。
ウェブ解析士は公式テキストの持込はOKなので、このテキストはマストアイテムです。
テキストに何か書き込もうが自由なので、基本的にはテキストを中心に勉強を進めていきます。
そして勉強方法ですが、基本的には以下です。
●テキストを1度読む
●公式サイトの模擬テストを2~3回解く
模擬テストで8割程度正答できるまでテキストを読めば、試験はオープンテキスト方式なので教科書をいくらでも見れますし、私見も四択問題なので、分からない問題は当日索引すれば分かるので十分でした。
ただ、理解が浅く、分からない問題があまりにも多すぎると「時間切れ」になってしまう可能性がありますので、この点はマジで注意が必要です。
だからこそテキストは一通り読んで内容を頭に入れておき、テキストに頼らなくても問題が解ける方が安心です。
ウェブ解析士合格後の方向性
ウェブ解析士試験に合格した後の方向性について自分なりにまとめました。試験合格後のビジョンを整理しておくと勉強もはかどるので大切です。
1.上位資格に挑戦
ウェブ解析士は上級ウェブ解析士と、ウェブ解析士マスターという上位資格があります。ウェブ解析士を勉強して、今後この道を深めていきたいと考えたならば、こういった上位系の資格にシフトするのは方向性としてはありです。
2.実務スキルを取得して、Web業界で働く
Tech AcademyのWebデザインコース等でコーディングスキルを習得したり、WebのUX/UIの設計方法が学べるようなTech AcademyのUI/UXデザインコース を学習して、Webやデジタル領域へのキャリアチェンジ・キャリアアップするのも一つかと思います。Tech Academyは教育給付金の対象講座があるのでおすすめです。
以上です。