色彩検定2級のメリットとデメリット 独学で一発合格出来た方法


社会人になる前の大学時代最後の年に色彩検定2級を受験し合格した感想です。

全く知識が無い状態で、しかもいきなり2級からのスタートでしたので、勉強当初はかなり苦しみましたが、元々興味関心があることだったので勉強が楽しく、1か月程度の勉強期間で合格出来ました。

これから勉強を始めようかと考えられている方は参考にしてみて下さい。

なお、学習方法の向き不向きは人それぞれです!

一般的な方法は専門のスクールで学ぶことなので、教育給付金対象講座にも指定されている資格のユーキャン等と比較してみて下さい。

色彩検定とは

色に関する幅広い知識と技能を試す資格試験です。色の基礎知識から、色の組み合わせ方、色の名前等、色に関する知識を幅広く出題されます。

試験は難易度によって、3級、2級、1級と分かれていて、受験者はどの級数からでも受験が可能となっています。実際私は3級はぶっとばして、2級から勉強始めました。

合格率は、3級で70~75%、2級で約60~65%、1級で40%~45%程度で推移しています。

基本的には一年に2回、6月と11月に試験が行われています。

 

何故、色彩検定2級を受験したのか

受験したのはちょうど社会人になる直前の大学生最後の年(4年目)です。ちょうど時間が空いたので、社会人になる前に何か勉強しておきたいなという想いから色々調べ始めたのがきっかけです。

アパレルやデザインに興味があったわけではないのですが、漠然と「人の心理」には興味があり、色や配色が人の心理面に与える影響を学びたいという思いから色々調べて色彩検定に辿り着きました。

他にも資格はありますが、色彩検定は「文部科学省後援」の資格でしたので、信頼できると思い応募しました。

 

色彩検定2級取得のメリット

色彩検定2級を取得するメリットに感じたことです。

1.世界観が広がる

「色」って人の生活の至るところに広がってますよね。お店、ビル、看板、洋服、家具、お菓子のパッケージ、自然等、色は人の生活に広く浸透している概念です。

色彩検定を通じて正しい知識を体系的に学ぶことで、日常生活を見たり感じたり分析したりする視点が増えて生きる楽しみが増えます。

例えば、「マクドナルドの店内って、座席は赤だし、照明や配色は暖色系が多いな。人の食欲を掻き立てるようなマーケティング戦略の一環なのかな」とか、「アマゾン本社のビルは、黒と白で統一されていて、洗礼された印象を与えるな」等、色を通じて様々な物事の見方が変わります。

色は生きている限り永遠に付き合っていく概念であり、自分の価値観を広げられる一生ものの知識を手に入れることが出来たと振り返っています。

2.デザインをロジカルに説明できる

実は私は社会人になった後、Webマーケティング担当としてランディングページのデザインに携わる機会がありました。

その際。Webサイトの配色を考えたりするのですが、こうした際も色彩の知識を持っていると自分のアイデアに説得力が生まれます。

例えば、Webの中で目立たせたい部分があった場合は「Web全体の色調の補色にあたる緑はどうですか?」とアイデアにロジカルな裏付けを加えられます。

色の知識があるからこそ、自信をもってデザインの決定を提案できるようになります。

3.独学が可能。資格の更新も不要

色彩検定はもちろん独学でも受かります。私の場合は。色彩検定の公式テキスト、過去問、暗記用の単語帳で受かりました。

事前知識がなくても独学で試験に合格できますので、私のようにデザイン関連の仕事をしていない人でも、合格できる資格だと思います。

また、一度試験に受かってしまえば一生使えます。更新が不要なのもうれしいです。

 

色彩検定2級取得のデメリット

基本的にはデメリットはないですが、勉強を始める前に感じたことの共有です。

1.マニアック

色彩検定は「慣用色名」という色の名前を答える問題が出題されます。

「色彩検定2級 慣用色名」と検索すると例題が出てくるのですが、茶色の中でも微妙に薄かったり濃かったり、若干赤味がかかったりといった色の違いを判別し、その色の名前を覚えたりします。

正直素人目線でほとんど違いが判別できない色もあり、正直ここまで深く理解しても実践で使えるシーンが乏しいです。

実際私もWebの会社でプロモーションのランディングページ制作に携わりましたが、色彩検定2級で覚えた色の名前は使わなかったです。そもそも会話の相手がそんな色の名前知らないです。

2.名刺には書きずらい

業界の特徴もあるかもしれないですが、「色彩検定2級」の肩書を名刺に書いている人は見たことないですし、自分も書いてません。

アパレル業界では結構持っている人が多いと聞いたことがあるのですが、それが以外の業界ではあまり認知率が高くないです。そのため仮に名刺に書いたとしても「ふーん」で終わってしまう可能性が高く、話も広がりにくいので書く意味はあまり感じないと思います。

また合コンとかで「色彩検定2級持っています」というと、アパレル系の人からは「え、すごーい!」とありがたきお言葉を頂けるのですが、それ以外の人は完全スルーです。

 

色彩検定2級の独学方法

当時、色彩検定2級関連の教材は少なく、基本的には公式テキストと過去問の書籍を中心に進めました。

試験の1ヵ月前あたりから勉強を開始して、1日1.5時間程度は勉強していました。

慣用色はひたすら暗記が求められるので、単語帳に色を印刷して、電車やバスといったすき間時間を使って効率的に覚えていました。

 

1.公式テキスト

 

色彩検定の運営団体が販売している公式テキストです。基本的にはこのテキストに書かれていることが試験範囲となりますので、一通り目を通して内容を理解するようにしました。

 

2.過去問

テキストを一通り読んで内容を理解したら、後は過去問をひたすら解きました。

間違えたところは必ずチェックを付けておき、後から再度解きます。効率的に学ぶためにも、一度正解した問題は私は解かないようにしています。

 

3.その他:単語帳

 


コクヨ 単語カード大 カードリングとじ40枚 青×10

単語帳は、慣用色の暗記で役に立ちました。覚えるべき色の数が多く、パラパラとめくりながら覚えられるのですき間時間を有効活用できます。

 

その他の学習方法

最近はオンライン講座など、新しい資格勉強の手法も出来ているようです。私は書籍での独学でしたが、以下幾つかその他の勉強方法を共有させて頂きます。

月額定額サービスの【ウケホーダイ】

月額980円で様々な資格試験の講義が聞けて過去問も解けるオンライン講座形式のサービスです。私の受験当時はなかったサービスですが、書籍でシコシコ学ぶよりももっと効率が良かったかもしれないです。
しかも月額980円となると、書籍1冊とほぼ同額なのでコスパも良いです。

 

 

 

資格の大原で詳細を確認

資格取得を専門とする資格の大原でも色彩検定の講座を行っています。独自のテキストでの学習が行えたり、Web講義が聞けたりできるので、最もストレスなく勉強できる方法ではないでしょうか。
資料請求自体は無料なので、勉強を始める前に一度検討してみるのはいいかもしれません。

 

 

以上です。