消防設備士6類に3日間独学で合格出来た勉強方法


先日受験した消防設備士試験6類の試験ですが、無事合格出来ていたので勉強方法の共有です。

正直勢いで試験に申し込んだというのもあって、試験直前までなかなかやる気が起こらず、いざ勉強を始められたのは試験3日前からでした。

消防設備士試験の合格率は30~40%台と言われていて、正直難易度としてはそんなに高くはないものの、特に初学者や業務未経験者が合格するのは簡単ではありません。

ただ少ない勉強時間でも、試験合格に向けた効果的な勉強手法を計画し、確実に点数を積み重ねていけば、合格も可能だと感じました。

【試験結果通知書】

【試験結果】
●法令:80%
●基礎知識:100%
●構造・機能:86%
●実技:70%

もちろん理想的にはしっかりと準備期間を確保し、対策することが望ましいですが、せっかく勉強するなら合格したいですし、時間の確保が現実的に難しい場合もあると思いますので、参考までに共有です。

 

消防設備士試験の特徴

まず消防設備士試験は、法令(10問)、基礎知識(5問)、構造・機能(15問)、実技試験(5問)と、大きく4つの科目に分かれています。

そして試験に合格するためには、以下3つをクリアしなければなりません。

1.筆記試験(実技試験以外の3つ)の各科目で40%以上

2.筆記試験(実技試験以外の3つ)全体で60%以上

3.実技試験で60%以上

 

各科目で40%以上取得というのは運任せではほぼ無理ですので、例えば自分が得意な科目を集中的に勉強して点数を稼ぐといった作戦が取れず、試験範囲全体を満遍なく勉強することが求められます。

また、実技試験というのがあまりピンと来ないかもしれませんが、これは消火器の扱い方やメンテナンス方法等に関する記述や言葉の穴埋めを行うといった問題です。60%以上の高い正答率が求められる難所の1つで、採点方法が公開されてないので、情報が少ないのも厄介です。

なお、一応1時間45分という制限時間もあります。ただ、選択式の問題がほとんどなので、制限時間としては比較的余裕があります。試験開始後30分程度経過したら途中退出も可能で、自分も試験開始後1時間後ぐらいに退出しましたが、既に受験者の1/3程度は退出されていました。

また消防設備士試験は試験問題の持ち帰りが不可です。また運営側からも正式な過去問というものはオフィシャルに公表されてないですし、市販もされてません。ですので、試験の難易度や、出題論点の細かさ、といった情報を自分で確かめられず、試験の感度チェックができないという難しさもあります。

 

短期合格に向けて考えたことと意識点

実は自分はそもそも資格勉強が好きで、これまでも簿記、色彩検定、運行管理者試験、英検、危険物管理者、会計士等、様々な資格を取得してきました。

こうしてこれまで色んなジャンルの資格を勉強する中で気付いたことが、資格試験を効率良く合格するためには、過去問を集中的にやり込むのが効果的ということです。

どんな資格試験でも、自分はまずは過去問を分析することから始めていました。そうすることで試験の出題論点の頻出度や、求められる知識の細かさ、問題のパターンといったことが理解できるので、暗記の選択と集中が行えるのです。

先述の通り消防設備士試験は実際の出題問題がオフィシャルには公表されてないのですが、市販されているものを何とか見つけ、過去問での対策を強化しました。その結果、蓋を空けてみれば半分程度はテキスト内の過去問からの出題でかなり点数が稼げました。

そのテキストがこちら。アマゾンを見ると結構人気が上がってしまっていますので、今更感ありますかね。


消防設備士第6類 2020年版

 

具体的な勉強方法

以下、3日間で具体的に勉強したことです。

基本はテキスト→過去問を繰り返す

基本的には3日間、こちらの過去問テキストを中心に勉強を進めました。

この本は実は過去問のみで構成されているわけではなく、科目毎の学習内容が細かく整理されたテキスト部も含まれています。

構成としては、テキスト→過去問→テキスト→過去問→テキスト(以下繰り返す)となっていますので、この順番通りにひたすら読み進めていきました。

過去問の問題で間違えた箇所はチェックマークを付けておき、全て読み終わったら再度間違えた問題を解き直しました。

若干荒業ですが、結果的にこの本からの類似問題が多数出題されたことからも、この方法は良かったと思います。

 

不安だった実技試験

消防設備士試験で一番心配だったのが実技試験問題です。

合格基準が60%以上と他より高い上に、情報が少なく、実技試験5問の配点すら分からないので、対策しずらいのです。

そこで念には念を入れて、実技対策用にユーキャンのテキストを急遽書店で購入し、テキスト内の模擬試験を解きました。

この模試と似たような問題が出たのですが、これをやっていれば恐らく解けなかったので、運も良かったです。


2訂版 ユーキャンの消防設備士第6類速習テキスト&模試2回 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

 

3.You Tubeも取り入れる

実は消火器には本当に様々な種類があり、実際に試験でもその構造や用途はよく出題されます。

ただ自分の場合、消防設備士試験は初学者・業務未経験者でしたので、勉強当初はそれら各消火器のイメージがなかなか沸きませんでした。

そこで、You Tubeで各消火器の名称で調べてみると、意外と動画もアップされています。

実際に実物を見ることで、グッと理解が深まりますんで、この方法も個人的にはおすすめです。

 

確実に合格を目指すなら

今回私は書籍を中心とした独学で合格を目指しましたが、今後試験の難易度が上がる可能性があることも考えると、予備校で勉強することも検討には値します。

独学と比べると、予備校は費用が高いですが、独自の教材で勉強が可能なので効果的です。中には教育給付金制度の対象になっているものもあり、一定の条件を満たせば受講費用の一部が割引となります。

資料請求自体は無料なので、色々な手法を比較検討する上でも一度検討してみてはいかがでしょうか。

また、不安だった実技試験問題ですが、当日の出題問題を書き起こしましたので、是非検討してみて下さい。