社会人であればほぼほぼ誰でも知っているであろうMicrosoftのOffice製品。Excel、Word、Power Pointなど、ビジネスパーソンにとって必要不可欠なツールです。
そのOffice製品を提供している会社が、アメリカに本社を置くMicrosoft(マイクロソフト)社なのですが、何がすごいって現時点での時価総額が「1.29兆ドル」です。円ではなくドルですよ、ドル。これは日本円換算すると「約141兆円」になります。
日本の王様トヨタ自動車の時価総額は21兆円程度ですので、トヨタの約7倍の企業価値です。ものすごく単純に考えると、マイクロソフト1社=トヨタ7社と同じ価値です。恐ろしいです。ちなみに、世界の時価総額の上位10社のうち7社は米系企業です。アメリカ恐ろしいです。
さて、本題に戻りまして、この巨大IT企業Microsoft(マイクロソフト)社のセグメント別の業績を、Microsoft社が発表したアニュアルレポートから抜粋して整理してみます。就職活動や転職活動でMicrosoftやIT企業を志望している人は参考にしてみて下さい。
◆Microsoft(マイクロソフト)のサービス別売上高
下記チャートがMicrosoft(マイクロソフト)社の提供サービスと、それぞれの売上高です。
提供製品・サービス | 2019年 | 2018年 | YoY成長率 |
Server Ps and Cloud S | 32,622 | 26,129 | 124.8% |
Office Ps and Cloud S | 31,769 | 28,316 | 112.2% |
Windows | 20,395 | 19,518 | 104.5% |
Gaming | 11,386 | 10,353 | 110.0% |
Search advertising | 7,628 | 7,012 | 108.8% |
6,754 | 5,259 | 128.4% | |
Enterprise Services | 6,124 | 5,846 | 104.8% |
Devices | 6,095 | 5,134 | 118.7% |
Other | 3,070 | 2,793 | 109.9% |
※単位はMillion(ミリオン)ドルです。ちなみに1Millionは約1億円です。
※セル内にある、「Ps」はProducts、「S」はServiceの略称です。
ただこれだと具体的にどのサービスのことを指しているのかわからないので、具体的なサービス名との対比表を下記に掲載しておきます。
セグメント | カテゴリー | サービス名称 |
Server Ps and Cloud S | サーバー | MS SQL Server |
Windows Server | ||
Visual Studio | ||
System Center | ||
CALs | ||
GitHub | ||
Azure | ||
Office Ps and Cloud S | IT製品 | Office 365 |
Office on-premises | ||
Exchange | ||
SharePoint | ||
Microsoft Teams | ||
Security and Compliance | ||
Skype for Business | ||
CALs | ||
Windows | OS | Windows OS |
Windows | ||
MSN advertising | ||
Windows OEM licensing | ||
Gaming | ゲーム | Xbox hardware |
Xbox software | ||
Xbox Live | ||
Search advertising | 広告 | Bing |
求人 | ||
Enterprise Services | コンサル | Premier Support |
Consulting Services | ||
Devices | ハード | Microsoft Surface |
PC accessories | ||
Intelligent Devices | ||
Other | その他 | Other |
Office製品だけでなく、クラウドやデバイス系も提供しますし、ゲーム、広告、求人事業へも展開し多角化させています。
【サービス別業績のポイント】
・2019年はMicrosoft社の全てのサービスセグメントで増収を達成。
・サービスセグメントの中で売上金額が最なのはServer Produc$32,622 Million)。日本円換算で約3.58兆円。
・セグメント内で最も成長しているのは、Microsoftが2016年に買収したLinkedIn。前年比+28%の成長率。
・セグメントの中で最も成長が低いのは、Windows OSビジネス。
◆Microsoft(マイクロソフト)のサービス別利益
下記チャートがMicrosoft社のセグメント毎での利益と利益成長率です。利益に関しては、Microsoftのアニュアルレポートでの開示が下記3セグメントの合算報告でした。
ビジネスドメイン | 2019年 | 2018年 | 利益成長率 |
Productivity and Biz Processes | 41,160 | 35,865 | 114.8% |
Intelligent Cloud | 38,985 | 32,219 | 121.0% |
More Personal Computing | 45,698 | 42,276 | 108.1% |
◎Productivity and Business Process
Office Products、 LinkedIn、 Dynamics
◎Intelligent Cloud
Server Product、 Enterprise Serviceで構成される。
◎More Personal Computing
その他、Windows、Device、Gaming、Search。
【ポイント】
・全セグメントで増益。
・最も利益が成長したのはIntelligent Cloud。
・会社全体での利益率は34.1%。
◆Microsoft(マイクロソフト)のエリア別売上高
下記チャートはMicrosoft(マイクロソフト)社のエリア別での売上高です。
2019 | 2018 | 成長率 | |
北米 | 64,199 | 55,926 | 114.8% |
北米以外 | 61,644 | 54,434 | 113.2% |
北米の割合 | 51.0% | 50.7% |
【ポイント】
・Microsoftの売上の51%を北米が占める
・2019年は北米での売上高成長率がその他地域に比べて1.6%高い
以上です。