独学で簿記2級に合格できた方法 飛び級で一発合格


先日簿記2級に独学で合格出来た時の勉強方法の共有です。

簿記検定は、3級<2級<1級と難易度順で大きく3つの検定試験に分かれていて、普通は順番通り簿記3級から始めるのですが、若気の至りからか、いきなり簿記2級から入りました。

ぶっちゃけ今振り返ると、正直簿記3級から始めても良かったなと思っていますが、とにかく当時は速く成長したい!という強い思いがあり簿記2級に挑み、苦しみながらも合格出来ました。

勉強方法は人ぞれぞれなので、絶対に正しい方法はないと思いますが、参考にしてみて下さい。

※参考:簿記2級取得のメリットとデメリット

独学での意識点

いきなり身もふたもないことを言いますが、ぶっちゃけ合格に向けて頑張って勉強して得た知識など、試験が終わったと同時に得られる達成感と引き換えに、半分ぐらいは消えて吹き飛びます(苦笑)。

ですので、資格試験の勉強は「とにかく頑張って勉強する」ではなく、「効率的な勉強方法を事前に考えた上で始める」ことが大切です。

独学の場合、基本的には書籍を中心に勉強を進めることになりますが、自分の場合は以下2点を意識して取り組みました。

1.勉強手順

2.勉強の比重

それぞれについて、簡単に解説させて頂こうと思います。

簿記2級の勉強手順

簿記2級に関わらず、資格試験全般に対して言えることですが、自分が試験勉強を進める際は以下のステップで進めるのが効率的です。

●Step1:テキストを読み試験内容を理解する
●Step2:過去問を数年分解き、試験を分析し、暗記項目を絞り込む
●Step3:テキストを再読し、仕訳方法を中心に暗記を始める
●Step4:過去問を解く
●Step5:予想問題集を解く

流れとしては、「内容理解→試験を分析→暗記→実践」といった感じですが、ポイントとしては、がっつり暗記を始める前に、一度過去問を解いて試験を分析することで、勉強内容の優先順位を付けて置くことです。

社会人ともなれば勉強時間は限られていますし、当然人間が暗記できる量も当然限られますから、なるべくその暗記キャパシティは有効活用したいものです。

そこで、試験の出題方法を分析することで、自分の暗記キャパシティを試験に出そうな内容に集中させることが大事なのです。

どうでしょうか、皆さんもこんな感じですかね。

簿記2級の勉強比重

Step1からStep5がある中で、勉強時間の量=リソースを適切に配分することも重要です。

感覚的には、こんな感じです。

●Step1:テキスト →20%
●Step2:過去問による分析 →10%
●Step3:テキスト →20%
●Step4:過去問 →40%
●Step5:予想問題集 →10%

ポイントは、Step4&5の実践問題に時間を割いていることです。

自分の脳の傾向としてアウトプットを通じて知識が定着していくので、アウトプットに時間を掛けることは大切だと考えていました。

またStep2で過去問を分析した際に気付いたのですが、簿記2級は試験の構成と配点が例年似ています

過去問を繰り返すことで、実際の試験の出題内容に絞り込み、効率的に勉強を進めることができるとも感じました。

ちなみに、簿記2級の試験構成は例年こんな感じで決まっています。

【簿記2級の試験構成と配点】

1.仕訳の記帳方法の問題(20点)
2.伝票会計や銀行勘定調整表の穴埋め問題(20点)
3.財務諸表を作成したり穴埋めする問題(20点)
4.減価計算。特に費目別計算(20点)
5.総合原価計算や標準原価計算(20点)

勉強教材

最後に参考までに自分が使って教材を紹介します。

1.テキスト

簿記の対策本としてはわかりやすい本として大変有名ですが、それでも理解できない単語があれば、その都度ネットとかで調べて理解を深めてました。内容の理解が目的なので、テキストの内容の暗記等には時間は割きませんでした。

【商業簿記】

 
 

【工業簿記】

 

2.過去問

過去問12回分中収録されているので出来れば全て解きます。自分は途中で時間切れが来てしまい6回分ぐらいを解いて終わりでしたが、間違えた問題はわかるまで繰り返し解くことをしていました。

 

3.予想問題集

試験1週間前に、実践になれるために使った本です。当然過去問には出題されていない問題が収録されているので、過去問でカバーしていない範囲の知識を補うことが可能です。

確実に合格を目指すなら

合格後に勉強していた日々を振り返ると、当時は「理解できないことを調べる時間」に相当時間を食われていたと感じます。

学習中にわからないことや、辻褄が合わないことがあるとその都度自分でネットで調べて進めていたのですが、初学者の自分にとってはその説明自体が謎で、ストレスでした。

その点は予備校に通って、分からないところは都度先生に聞けるというスタイルは、ある意味時間の節約につながり効率的です。

今なら政府主導の「社会人の学び直し」の一環で「教育給付金」という制度があり、学習費用の20%が支給されます。

自分もこれを使って資格を取りましたが、大変お得に講座が受けられるので、お得です。

資料請求自体は無料なので、一度1つの方法として検討してみてはいかがでしょうか。