危険物取扱者試験乙4に3日間独学で合格出来た勉強方法


先日受験した危険物取扱者試験(乙4種)に無事合格出来ていたので、勉強方法の共有です。

危険物取扱者試験は合格率が40%台と、難関ではないものの、暗記項目が多かったり、高校化学の知識が必要だったりと、初学者や業務未経験者にとっては決して簡単な資格ではありません。

しかも今回は試験は直前に勢いで申し込んだということもあり、なかなか直前まで勉強意欲が沸かず、実際に勉強を始められたのはテスト3日前からです。

ただ少ない勉強時間でも、試験合格に向けた効果的な勉強手法を計画し、確実に点数を積み重ねていけば、合格は可能です。

【試験結果】

-法令:66%
-物理・化学:80%
-性質・消火:80%

※参考:危険物取扱者試験の学習方法とその比較

 

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試験の特徴

危険物取扱者試験は、法令:15問、物理・化学:10問、性質・消火:10問の3つの科目に分かれていて、試験に合格するためにはそれぞれの科目で60%以上正解する必要があります。

試験は勉強したことが比較的ストレートに出たので、難しいとは感じませんでしたが、何よりも試験の出題範囲が広く、出題範囲全体を幅広く満遍なく勉強する事が求められます。

ちなみに出題範囲の広さは恐らく想像以上で、下図は自分が利用したテキストの中の『1章:法令』の部分の目次を抜粋したものですが、合計33節あるのがお分かりでしょうか。

これに第2章:物理・化学、第3章:性質・消火を含めると、合計で60~70程度の節があり、暗記量はかなり多い印象です。

【第1章:法令の試験科目】

特定の出題分野に勉強が偏らないよう注意しつつ、テキスト内で記されている「よく出題される問題」に絞って勉強を進めていくことがポイントです。

試験の問題数としては合計35問で全てマークシートです。

一応制限時間もありますが、制限時間は2時間もあり、試験問題が全てマークシートだということを踏まえると制限時間としては余裕があります。なお開始後35分経過したら途中退出も可能です。自分は試験開始後45分後ぐらいに退出しましたが、既に受験者の1/4程度は退出していました。

また危険物取扱者試験は試験問題の持ち帰りが不可で、オフィシャルな過去問題集が市販されていません。もちろん正式に公表もされていませんので、試験の難易度や、発展問題の有無、求められる知識の深さ、といった情報が不透明で、試験の感度チェックができない難点があります。

 

短期合格に向けた考え方と意識点

実は自分の場合は、危険物取扱者試験を受験する少し前に、消防設備士試験という試験を受験していました。

消防設備士試験と危険物取扱者試験は、実は試験の実施機関が同一なのです。

先述した通り、危険物取扱者試験は過去問が正式に公表されいないので、試験に関して事前に得られる情報が限られるのですが、試験の出題傾向としては、実施団体が同じなので消防設備士試験と類似するだろうと推測していました。

消防設備士試験も試験問題はオフィシャルには公表されてないのですが、市販されているものはあり、過去問での対策を強化した結果、過去問と類似問題もかなり出題されたので点数が稼げました。

今回も同様の教材を選び、過去問を重点的に解くよう意識しました。

そのテキストがこちら。

 

具体的な勉強方法

3日間の勉強スケジュールですが、基本的には「乙種4類危険物取扱者試験 2020年版」を繰り返し読みました。

この本は構成として、各科目の説明→過去問→科目の説明→過去問となっていますので、この順番通りにひたすらテキストを読み進めました。

そして、過去問の問題で間違えた箇所はチェックマークを付けておき、全て読み終わったら再度間違えた問題を解き直しました。

過去問を重視し、過去問を解くことを通じて知識を習得するのは若干荒業なのですが、結果的に類似問題が多数出題されたことからも、この方法は良かったと思います。

本当に3日かよ!と若干胡散臭いのですが、試験日が10月24日に対して、教科書を注文したのが下記の通り10月18日なので信じて下さい。

 

出題傾向が変わる可能性はある

私が受験したのは2020年10月です。本試験では過去問メインの対策でも十分合格が狙えましたが、今後試験の実施機関側が何らかの変更をしてくる可能性は十分に考えられます。

試験範囲がガラリと変わることは現実的に考えにくいですが、例えば過去問にはないより細かい論点の問題なんかが出題される可能性はありますので、過去問を解くことに加えて、過去問の解説もしっかりと理解して暗記するようにしておくと確実かと思います。

 

確実に合格を目指すなら

今回私は書籍を中心とした独学で合格を目指しましたが、今後試験の難易度が上がる可能性は十分にあり、確実に合格を目指すならば予備校で勉強することも検討には値します。

こちらのサイトに通信講座による学習方法のまとめを紹介しているので、興味があれば参考にしてみて下さい。