簿記2級のメリットデメリット 独学で一発合格した勉強方法


簿記2級を取得した時の感想です。簿記2級の合格点70点に対して得点は83点でした。

社会人成り立てでの勉強で金銭的な面でもお金を掛けられず、初学者にも関わらずいきなり独学2級からのスタートでしたので、かなり苦しみながらでしたが、結果的に合格出来たことは自信になりました。

資格取得後に社会人として経験を積んだ今だからこそ感じる、資格取得のメリットとデメリットと、独学での勉強方法を書いてみようと思います。

 

簿記検定とは?

会社は日々様々な取引や活動を行っています。

例えば仕入れ先企業から原材料を買ったり、お客さんに商品やサービスを売ったり、従業員の給料やバイト代を払ったりです。

こうした様々な企業の活動から発生するお金の動きを記録しておくことを簿記と言います。

そして実は日本には「東京商工会議所」という民間のとても古い力のある経済団体があるのですが、この組織が運営している簿記に関する資格を簿記検定と言います。

なんでこんな面倒な記録をしておかなければならないの?と思われるかもしれないですが、実は上場している会社は正確な経営成績を公表する義務が決められていて、これに違反したり改ざんしたりする罰金を食らってしまいます。そうすると企業としての社会的信用も失ってしまうので、キチンとお金の管理をする必要があり、簿記が存在するのです。

ちなみに簿記検定には、1級・2級・3級と難易度別で検定試験が分かれており、簿記2級と3級は年に3回、簿記1級は年に2回試験日があります。

なお合格率は15%~40%程度で推移していて、社会人にとっては人気の高い資格の1つですが、決して簡単に取得できる資格ではないので注意が必要です。

 

簿記2級合格のメリット

どんなジャンルであれ、勉強することはメリットだらけですが、あえて簿記2級を勉強する理由を個人的な経験からお話しします。

1.スキルの汎用性の高さ

簿記の知識は、業界、業種、企業規模を限らずどんな会社でも汎用的に使えるスキルです。経営成績(決算書という)の公表義務がない中小企業や個人事業主でも、実は税金の支払いの計算のために簿記知識は必要だったりするのです

つまり、一度簿記検定を取得してしまえば、転職しようが起業しようが、どんな会社でもビジネスに携わっている以上一生使えてしまう資格なのです。

2.株や投資で有利

先にも述べた通り、上場企業は財務諸表を公表する義務があります。

簿記2級の知識が付くと、財務諸表の内容も理解できるようになりますので、企業を財務面から収益力等を評価できるようになり、これは特に株式投資なんかで有利です。

もちろん個人での分析としても役に立ちますが、友人や会社の同僚、上司とも対等に会話ができるようになりますので、情報収集源にも広がりが出て来ます。

3.社会的な認知率が高い

簿記検定は、少なくとも国内ではかなり有名な資格です。資格としての歴史が古く、老若男女問わず広く知られています。

毎年公表される資格人気ランキングでも安定的に1位か2位を取っています。資格の学校TACが発表した2020年の人気資格ランキングでは1位です。

社会的な認知率が高いので、例えば就職活動で必須とされる履歴書等に記載しても理解してもらいやすいです。

 

簿記2級のデメリット

他の資格と比較した時にあえて簿記2級を取得するデメリットを考えてみました。

1.即効性は薄い

簿記2級を取得したからといって、転職に成功出来たり、経理部門に異動ができたりするわけではないです。

特に転職では簿記2級の知識に加えて実務経験が求められることが多く、キャリアの成功が保証されているわけではないです。

最近は中小企業でも会計システムを導入する企業が増えてきましたし、例えば経理部門に異動したいならこうしたソフトウェアを使いこなせるITスキルの方が重宝される可能性が高いです。

時間をかけて勉強して合格したとしても、その効果を実感できるまでには時間がかかるかもしれないということは事前に知っておいた方がいいと思います。

2.人気が高く、資格のプレミアム性が低い

簿記2級は確かに認知率が高い資格ではありますが、認知率が高い分、資格を持っていることに対する特別感が薄れます。

例えば転職なんかで他候補者と比べられる際に、簿記2級を持っているということだけだと、他の候補者も持っている可能性が高く、採用企業側の目を引き付けにくいかもです。

そういう意味では、簿記2級に加えて、他の経験や実績をアピールしていく必要があることは理解しておきましょう。

 

独学で合格した方法

メリットやデメリットありますが、簿記2級という資格よりも、自ら資格取得に挑戦しようと考えた成長欲求や向上心は高く評価してもらえると思いますし、汎用性の高いスキルだからこそ社会人の早めの段階で取りレバレッジを効かせるべきでしょう。

自分の場合の学習方法ですが、基本的には書籍を中心に以下のステップで勉強を進めました。

1.テキストを精読し内容を理解する
2.過去問を数年分解き、試験を分析する
3.テキストを再読し、仕訳方法を中心に暗記し始める
4.過去問を解く
5.予想問題集を解く

この中でも特に過去問を解く・予想問題集を解くところに最も時間を掛けました。

というのも、テキストを一通り読んだ後過去問を数年分解いた際、試験の構成と配点が毎年似ていると感じたので、過去問を繰り返すことで実際の試験の出題内容に絞り込んで効率的に学習できると感じたからです。

実際色々調べても簿記2級の試験構成は大体毎年決まっているようです。

【簿記2級の試験構成と配点】

1.仕訳の記帳方法の問題(20点)
2.伝票会計や銀行勘定調整表の穴埋め問題(20点)
3.財務諸表を作成したり穴埋めする問題(20点)
4.減価計算。特に費目別計算(20点)
5.総合原価計算や標準原価計算(20点)

参考までに自分が使って教材を紹介します。

1.テキスト

簿記の対策本としてはわかりやすい本として大変有名ですが、それでも理解できない単語があれば、その都度ネットとかで調べて理解を深めてました。内容の理解が目的なので、テキストの内容の暗記等には時間は割きませんでした。

【商業簿記】

 
 

【工業簿記】

 

2.過去問

過去問12回分中収録されているので出来れば全て解きます。自分は途中で時間切れが来てしまい6回分ぐらいを解いて終わりでしたが、間違えた問題はわかるまで繰り返し解くことをしていました。

 

3.予想問題集

試験1週間前に、実践になれるために使った本です。当然過去問には出題されていない問題が収録されているので、過去問でカバーしていない範囲の知識を補うことが可能です。

 
 

簿記2級取得後

簿記2級取得後のイメージを持っておくことで、勉強に向けたモチベーションも向上します。簿記2級取得後の方向性について、個人的に考えた3つを共有します。

1.深める

上位資格である簿記1級にチャレンジしたり、国家資格である公認会計士や税理士にチャレンジする方向性です。

会計の知識を深めて、会計領域における第一人者を目指すならこちらを目指す人が多いかと思います。

さすがにここまで難易度の高い資格となると独学では厳しいので、資格の大原等で長期で対策した上で挑戦することになります。

 

2.展開する

会計系の資格は、海外の英語版もあります。日本語で学習した内容を英語で学習する展開方法です。

例えばBATIC(国際会計検定)やUSCPA(米国公認会計士)なんかがあります。

ちなみに私はこのパターンで、簿記2級取得後BATICを受けた後、1年越しでUSCPAの取得を目指して合格しました。

USCPAは国内での認知も最近上がって来ており、こちらも同様に難関の資格となりますので資格の大原やUSCPA取得に特化したアビタスといったスクールで学ぶのが一般的です。

 

3.実務スキルを磨く

資格は基本的には実務の知識としての裏付けになるので、求人情報を実際に見てみると分かりますが、簿記+デューデリジェンスや、簿記+経理業務経験者等といった実務経験者を求める企業が多い傾向にあります。

ですので、簿記でこれからキャリアを構築していこうと考えているのであれば、例えば「財務モデリングスキル 」や「財務戦略スキル 」といった実務で活かせる知識を習得し、まずは社内での部署異動等を通じて会計に関する実務経験を手に入れるという方向性もいいかと思います。

 

確実に合格を目指すなら

簿記2級は独学でも十分合格が狙えるかと思いますが、試験日が1年間でたった3回しかなく、不合格だった場合のダメージがでかいです。

再び試験勉強に取り組むのはメンタル的にもきつく、予備校に通って確実に合格を目指すのも検討に値します。

予備校にも色々ありますが、国内大手では、ユーキャンや資格の大原が講座開講しています。学習費用は高いですが、2社とも教育給付金の対象講座なので補助金が出ますし独自の学習教材に基づいた効果的な学習が可能です。

資料請求自体は無料なので、一度比較検討してみて下さい。

◎資格の大原資格の取得に加えて、スクール事業も経営する、国内最大手の資格の学校です。全国に沢山の校舎があり、合格実績としてもトップクラスです。
簿記2級のみならず、簿記3級や1級のクラス等様々あり、授業形態も通学とWebで選ぶことが可能です。
通学コースは、他の受講生と切磋琢磨したり情報交換できるといったメリットもあります。

 

◎ユーキャン

ユーキャンは資格取得の通信講座事業者で、授業はWebのみとなりますが、その分他の予備校と比べると受講費用が安いです。
通信とはいえ、メールで質問できるサービスや、添削指導、学習開始月に応じた勉強スケジュールを提供いただけるので、サポート体制としては手厚いです。

以上です。