簿記2級のメリットデメリット 独学で一発合格した勉強方法


簿記2級を取得した時の感想です。合格点70点に対して得点は83点です。3級を吹っ飛ばして2級から入ったので最初は全く理解できず苦しみましたが、結果的に合格出来たのは結構自信になりました。

資格を取得したのは学生時代なのでかなり前の話になるのですが、その後社会人として経験を積んで感じた資格取得のメリットとデメリット、当時の勉強方法を書いてみようと思います。

 

◆簿記検定とは?

会社は日々色んな取引や活動をしていますよね。例えば、従業員の給料を払ったり、仕入れ先企業から原料を発注したり、顧客に物品やサービスを売りつけたりでです。こうした企業の経営活動を記録しておくことを簿記と言います。

そして東京商工会議所という組織が運営する、この簿記に関する習熟度を測る資格のことを簿記検定と言います。

なんでこんな面倒なことするの?と思う人もいるかもしれないですが、上場している会社は簿記に基づいて作られた正しい正確な経営成績を公表する義務があり、違反すると罰金を食らってしまいます。通常はこの手の専門家の経理部がしっかりと帳簿を付けてくれるので問題はないですが、たまに粉飾決算とか問題になりますよね。

ちなみに簿記2級と3級は年に3回、簿記1級は年に2回試験日があります。

受験費用は2020年4月現時点で¥4,720です。

なお合格率は15%~40%程度で推移していて、社会人にとっては人気の高い資格の1つですが、決して簡単に取得できる資格ではないです。

 

◆簿記2級合格のメリット

1.スキルの汎用性の高さ

簿記の知識は、ビジネスに携わっている以上、業界、業種、企業規模を問わずどんな会社でも使えるスキルです。財務諸表の公表義務がない個人事業主でも、税金の支払いの計算のために簿記知識は必要となります。

一度取得してしまえば、転職しようが起業しようが、一生使える資格です。

2.株や投資で有利

先にも述べた通り、上場企業は財務諸表を公表する義務があります。

簿記2級を取得すると、財務諸表に出てくる単語はその意味は理解できるようになるので、企業の財務面での評価は最低限できるようになります。

そうした知識を持っていることで、個人レベルでの分析のみならず、友人、同僚、上司といった他者とも会話ができるようになり、意見交換す通じて、株や投資で成功するチャンスは増えると考えます。

3.認知率が高く、履歴書にも書ける

余程のことがない限り、まず会社で人、モノ、金の管理が求められる「マネジメント層」の人間でで簿記を知らない人はいないと思います。

簿記の資格は持っていなくても、その存在は少なくとも知っているはずです。

また、毎年公表される資格人気ランキングでもほぼ1位か2位にいますよね。ちなみに資格の学校TACが発表した2020年の人気資格ランキングでは1位です。

これぐらい誰でも知っている資格ですので、履歴書等に記載しても理解してもらいやすいです。

私も履歴書には簿記2級は書いていますが、ほぼ全ての面接官から「簿記2級も持っているんですねー」と理解してもらえました。それぐらい広く一般に知られた、認知率の高い資格であることが分かります。

 

◆簿記2級合格のデメリット

1.即効性が薄い

簿記2級を取得したから、転職に成功したり、経理部門に異動ができるといったキャリア上の成功はあまり期待しない方がいいと思います。

簿記2級は、簿記に関する基礎知識を保有することを証明しますが、実際に帳簿を記入する業務というのは企業によって異なりますし、簿記の知識とは関係ない業務を多くあります。また、最近は中小企業でも会計システムを導入する企業が増えてきましたし、経理部門に異動したいならこうしたソフトウェアを使いこなせるITスキルの方が重宝される可能性が高いです。

せっかく時間をかけて学び合格したとしても、即効果が見込める資格ではないことは事前に知っておいた方がいいと思います。

2.人気が高いので、資格保有プレミアムが低い

メリット3(認知率が高い)の裏返しなのですが、認知率が高い分、資格を持っていることの特別感は薄れると思います。

個人的に簿記2級は合格率を見ても難易度が高い資格だと思うのですが、プレミアム性が低くなってしまい評価されないと、残念ですよね。

また転職や部署異動の希望等で、他候補者と比べられる際に、簿記2級を持っているということが目を引きにくいかもしれないです。

色々メリット、デメリットありますが、簿記2級を持っているということよりも、社会人になっても簿記2級の資格を自ら取ろうとする成長欲求はプラスで評価してもらえると思いますし、汎用性の高いスキルだからこそ社会人の早めの段階で取りレバレッジを効かせるべきでしょう。

 

◆独学で合格した方法

自分の場合ですが、以下のステップで進めました。

1.テイストを精読し内容を理解する
2.過去問を数年分解き、試験を分析する
3.テキストを再読し、仕訳方法を中心に暗記し始める
4.過去問を解く
5.予想問題集を解く

この中でも特に過去問を解く・予想問題集を解くところに最も時間を掛けました。

というのも、テキストを一通り読んだ後過去問を数年分解いた際、試験の構成と配点が毎年似ていると感じたので、過去問を繰り返すことで実際の試験の出題内容に絞り込んで効率的に学習できると感じたからです。

実際色々調べても簿記2級の試験構成は大体毎年決まっているようです。

【簿記2級の試験構成と配点】

1.仕訳の記帳方法の問題(20点)
2.伝票会計や銀行勘定調整表の穴埋め問題(20点)
3.財務諸表を作成したり穴埋めする問題(20点)
4.減価計算。特に費目別計算(20点)
5.総合原価計算や標準原価計算(20点)

参考までに自分が使って教材を紹介します。

1.テキスト

わからない単語があれば、その都度ネットとかで調べて理解を深めてました。内容の理解が中心でしたので、この段階では仕訳方法の暗記等には時間は割きませんでした。

【商業簿記】

 
 

【工業簿記】

 

2.過去問

過去問12回分中収録されているので出来れば全て解きます。自分は途中で時間切れが来てしまい6回分ぐらいを解いて終わりでしたが、間違えたところはチェックしてわかるまで繰り返していました。

 

3.予想問題集

試験1週間前に、実践になれるために使った本です。当然過去問には出題されていない問題が収録されているので、過去問でカバーしていない範囲の知識を補うことが可能です。

 

◆簿記2級取得後

簿記2級取得後、さらに深めていきたいと考えた時に個人的には3つ方向性があると考えています。

1.深める

上位資格である簿記1級にチャレンジしたり、国家資格である公認会計士や税理士にチャレンジする方向性です。

ただ簿記1級を取る程の向上心がある方なら、恐らくその後国家資格も取りたくなると思うので、最終的には国家資格をゴールとして見据えつつ簿記1級を間に挟むか挟まないかの判断かなと私なら考えます。

 

2.展開する

会計系の資格は、海外の英語版もあります。日本語で学習した内容を英語で学習する展開方法です。

例えばBATIC(国際会計検定)やUSCPA(米国公認会計士)なんかがあります。

ちなみに私はこのパターンで、簿記2級取得後BATICを受けた後、USCPA取得を目指して合格しました。

※参考
『BATIC(国際会計検定)を学習して受験した感想 メリットとデメリット』

 

3.実務スキルを学習する

資格は基本的には実務の知識としての裏付けになるので、求人情報を実際に見てみると分かりますが、簿記+デューデリジェンスや、簿記+経理業務経験者等といった実務経験者を求める企業が多い傾向にあります。

ですので、簿記でこれからキャリアを構築していこうと考えているのであれば、例えば「財務モデリングスキル 」や「財務戦略スキル 」といった実務で活かせる知識を習得し、まずは社内での部署異動等を通じて会計に関する実務経験を手に入れるという方向性もいいかと思います。

会社側も特に若手には辞めてもらいたくないので、転職に比べて社内の部署異動は比較的容易に進むと思いますし、そこで実務経験を数年手に入れてから転職というのがスムーズだと自分の経験上感じます。

 
 
 

◆ファイナンス担当を目指すなら

以下簿記の知識を実践に落とし込めそうな学習動画を紹介させて頂きますので、参考にして下さい。

動画を見ることで、ファイナンス担当者の仕事内容が具体的にイメージできるようになる部分もあるので興味があれば是非。

※P.S. Udemyは月数回あるセール期間中の購入がお得なので検討下さい。

 

◎エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション講座

社会人なら一度は使ったことがあるであろうエクセルを活用して、様々なシミュレーションができる財務モデルを作成し、ビジネスの意思決定力を高める講座です。

学習内容には財務モデルや収益計画プレゼン方法が含まれているので、企画系の職種の方は、自身の企画が「どれくらい儲かるのか」を明らかにするスキルが学べます。

 

◎エクセルで学ぶ財務三表モデル × 財務戦略シミュレーション

エクセルを使って、PL(損益計算書)、バランスシート(BS)、キャッシュフロー(CF)の財務三表を作る方法を学習します。

大手総合商社の研修で導入されている本格的な財務戦略コースです。

 

エクセルで学ぶ企業価値評価 基礎コース

会計とファイナンスの違い、ファイナンスの基本的な考えである同業他社との比較、DCF法について学習できます。

ファイナンスに関する仕事をしたことがないが、興味のある方におすすめの講座です。