BATICのメリットとデメリット 独学で8割正解した勉強方法(Subject1)


BATIC(国際会計検定)を受験した感想です。

取りあえず最初は様子見でSubject1のみ受験してみましたが、点数としては345点/400点で目標としていたAccountantレベルには達成しました。

受験したのは2年程前なのですが、その後社会人として経験を積んだ後だからこそ感じたBATICを学習するメリットとデメリットについてまとめました。

 

◆BATICとは?

東京商工会議所が主催する英語による簿記、会計に関する知識の習熟度を試す試験です。

英検や簿記検定のように、「合否」で分けるのでなく、TOEICのように「点数」で習熟度を測れるのが大きな特徴です。

ちなみに試験は年に2回、7月と12月に実施されます。

 

◆何故BATICを受験しようと思ったか

社会人になってからまずは簿記2級に合格しました。その後簿記の知識をどのように伸ばしていこうか考えていた時、元々グローバル志向だったのでよりグローバルに展開したいと思いBATICを受験しました。

簿記2級レベルの知識で受験できる国際会計系の資格はBATICぐらいしか見つからず、他の選択肢と迷わずに勉強を始めて受験しました。

※その他の選択肢に関しては、簿記2級を取得した感想 メリットとデメリットにてご確認下さい。

 

◆BATICを学習するメリット

1.語彙が増える

BATICは国際会計試験なので、試験は全て英語です。

ですので、BATICを勉強する中で、簿記の知識を深められるだけでなく英語の勉強にもなります。その点でBATICは一石二鳥の資格検定です。

また日系企業だとなかなか英語でビジネス用語を学べる機会って少ないと思いますので、いいきっかけにもなります。

 

2.Subject1&2を別々で受験できる

BATICの試験は、Subject1とSubject2に分かれていて、各Subjectを別日程で受験することも可能です。しかも、料金も各Subject分のみの受験料でOKです。

私がそうでしたが、受験前に本業が多忙で勉強時間をなかなか確保できなかったので、Subject1だけ受験しました。このようにBATICは勉強時間に関しては、柔軟に調整することが可能です。

脳のキャパ的にも、また心理的にも一度に全て覚えるのはしんどいので、その点は配慮のある検定試験という印象です。

 

◆BATICを学習するデメリット

1.資格のブランドはまだ高くなさそう

国際会計系の資格は、米国公認会計士が強いポジションを築いていますので、例えば採用面接の際に「BATICで900点を持っています」とアピールしても、かなりすごいことだとは感じるのですが、相手に伝わりずらいのが難点です。

 

2.スキルのレベルが測りずらい

BATICの資格は、点数で結果が出てきて、SUbject1&2合計で1,000点満点です。

そして記事上の画像にもある通り、BATICの点数は4段階別のレベルに分けられていて、それぞれBook Keeperレベル、Accountantレベル、Accounting Managerレベル、Controllerレベルと分かれているのですが、この区分けが正直分かりずらいです。

一般的に外資系企業でいう「Controller」の仕事って、一事業の会計&財務を一手に管理できる高い職位のレベルです。BATICでControllerレベルだからといって、外資系企業のController職が務まることはないと思います。

その点で、BATICの点数を実務でのスキルとして結び付けづらいのが難点です。

 

◆BATIC独学の勉強方法

勉強方法ですが、私は公式テキストと過去問題集を使って解きました。

簿記2級の知識+英語が出来ると、公式テキストは1度目を通す程度で大体理解出来ます。

後はひたすら過去問を解きました。

 

1.公式テキスト

公式テキストは一通り目を通しました。簿記と重なる部分が多いので、比較的理解はしやすいです。

2.過去問

後は過去問を繰り返し解いていました。間違えた問題はチェックしておき、後日再度解くようにしています。一度正解した問題は勉強の効率上、2度解くことはしませんでした。

BATICは毎年似たような問題が出題される傾向にあるので、複数回解くことで分からない部分を1つ1つ理解してつぶしていけます。

 

 

◆BATIC取得後の方向性

1.米国公認会計士

会計×国際と言えば、真っ先に思い浮かぶのが『米国公認会計士』だと思います。筆者もこちらの道を目指し1年間、先日ようやく合格できました。

米国公認会計士(CPA)は、日本のみならず世界でも高いブランド力を持つ資格ですので、キャリアの選択肢が大きく広がると思います。

簡単な資格ではないですが、長い時間をかけてコツコツと勉強することで合格を目指すのもいいと思います。

 

2.キャリアチェンジして実務経験を積む

資格は基本的には実務が伴うことで転職等でも有利になります。

それはBATICに限らず実は米国公認会計士のようなよりハイブランドな資格も然りで、求人情報を見ると分かりますが、USCPA+実務や、簿記+経理業務経験者等といった実務経験者を求める企業が多い傾向にあります。

ですので、国際会計の分野でキャリアを構築していこうと考えているのであれば、例えば「財務モデリングスキル 」や「財務戦略スキル 」といった実務で活かせる知識を習得し、まずは社内での部署異動等を通じて会計に関する実務経験を手に入れるという方向性もいいかと思います。

また、個人的にはビジネススクールグロービスのビジネス動画が見放題のサービスは、会計・ファイナンス共に知識を深められるのでおすすめです。 

会社側も特に若手には辞めてもらいたくないので、転職に比べて社内の部署異動は比較的容易に進むと思いますし、そこで実務経験を数年手に入れてから転職というのがスムーズかと思います。

以上。

 
 

◆ファイナンス担当を目指すなら

以下参考までに会計の知識を実践に落とし込めそうな学習動画の紹介です。

動画を見ることで、ファイナンス担当者の仕事内容が具体的にイメージできるようになる部分もあるので興味があれば是非。

 

◎エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション講座

社会人なら一度は使ったことがあるであろうエクセルを活用して、様々なシミュレーションができる財務モデルを作成し、ビジネスの意思決定力を高める講座です。

学習内容には財務モデルや収益計画プレゼン方法が含まれているので、企画系の職種の方は、自身の企画が「どれくらい儲かるのか」を明らかにするスキルが学べます。

 

◎エクセルで学ぶ財務三表モデル × 財務戦略シミュレーション

エクセルを使って、PL(損益計算書)、バランスシート(BS)、キャッシュフロー(CF)の財務三表を作る方法を学習します。

大手総合商社の研修で導入されている本格的な財務戦略コースです。

 

エクセルで学ぶ企業価値評価 基礎コース

会計とファイナンスの違い、ファイナンスの基本的な考えである同業他社との比較、DCF法について学習できます。

ファイナンスに関する仕事をしたことがないが、興味のある方におすすめの講座です。