REGのBasisの計算 何故Basisはこんなにも分かりずらい


REGのBasisの計算。

これ程までに興味がわかず、複雑なトピックは今までになかったです。

そのくせBasisの計算はREGの試験の配点の大部分を占めるという何とも厄介なこと。

今でもよく理解できないところもありますが、そもそも背景的なところを理解した方が良さそうなので試験勉強から少し脱線してREGについて考えてみました。

 

◆そもそもBasisって何だ?

Basisを直訳すると「基礎とか基準」といった意味になり、REG以外でも色んな使い方があります。

ただ税法上のBasisというのは税金を計算することを目的とした資産の価値のことです。

ポイントとしては、1.税金の計算と、2.資産の価値というところでしょうか。

資産の会計上の価値でもなく、金銭的な価値でもなく、あくまで税金を計算するための価値であるということです。

本当に基本的なことなのですが、夜中仕事帰りに頭ボーっとして中で勉強していると、何故Partnershipの負債でBasisを調整する必要があるのか、実際の資産の価値は落ちてるわけではないからBasisを調整する必要はないのではないか、と混乱してくる場合があります。

そういう時は「これは税金を計算するためのBasisだよ!Partnershipといのは税務上は資産であり、資産に対して追加で投資をしていると考える。追加で投資をしたら(株でも)Basisは上がるでしょ?だからPartnershipのBasisは上がるんだ」と自分は税金の勉強をしているという目的意識を忘れないようたたきこんでいます。

 

◆Basisが分かりずらいのは何故だろうか

「Basisを計算する」という1つの問題に対して、計算方法が複数あるからでしょうかね。

大きく分けただけでも以下5つの場合分けがあると認識しています。

 

1.資産の売却におけるBasisの計算方法

2.資産を贈与・相続する場合の計算方法

3.資産同士の交換におけるBasisの計算方法

4.資産を会社に拠出する(投資する)場合のBasisの計算方法

-Partnershipに拠出する場合

-S Corporationに拠出する場合

-C Corporationに拠出する場合

5.資産を会社から分配される場合のBasisの計算

-Partnershipからの分配

-Corporationからの分配

-S Corporationからの分配

「Basis」という1つの単語の解釈の仕方にこれだけの場合分けがあって、それぞれで計算ルールが異なるわけですからそりゃ混同しますよ。

 

◆そもそも何故税金を払うのか

Basisって税金の計算をしているのですが、そもそも何故資産の取引きに対して税金がかかるのでしょうか?というところから気になります。

中高の公民でやった気がしますが忘れたので、ちょっと調べてみると税金には大きく3つの目的があるらしく、

Officially, America taxes you for three reasons:

  1. To provide revenues for the government 
  2. To redistribute wealth from the rich to the poor (see: Hood, Robin)
  3. To avoid negative externalities (a.k.a. unintended bad result)

資産を売却して利益が出ればよりWealthになるから、そのGainの一部はNot Richな人に分けていく必要があるということですよね。

自分も株をやるのですが、株でGainが出たらうれしいです。おいしいものも食べます。そのGainの一部は社会に還元しないといけないという世の中の仕組みということですね。

こうした社会の仕組み上(そうしないと国の統治上問題が出てくるし)、資産で得た利益に対して税金を納めることは義務であり、そのためにもBasisを把握する必要があるということですかね。

 

脱線しましたが、これで多少Basisを勉強しようと思う気が出てきました。