Udemyが2020年に必要なスキルのトレンドレポートを発表


動画学習サービスを提供するUdemy(ユーデミー)は、2020年に企業で必要とされるトレンドレポートを発表しました。
Udemyは2010年に動画学習サービスを提供するオンラインプラットフォームを開始。その後2020年1月現在で世界中に5000万人の生徒と57,000の講師を抱えるまでに成長し、学習コースは合計65か国語もの言語で提供されています。スキルを教えたい講師と、スキルを学びたい学生や企業を直接つなげるマッチングプラットフォームであり、海外の教材を他言語に翻訳しているものも多く、それらを廉価で提供しているのが特徴です。
今回発表したレポートは、Udemyの利用登録者約4000万人分のデータ分析に基づいた調査結果であり、本レポートは世界中の学生やビジネスマンがどのようなスキルや教材に関心あるのかのトレンドを知る上で参考になりそうです。

◆2020年に必要とされるスキル 5つのトレンド

トレンド1:AIの拡大
同社レポートによると、2020年は企業のAI(人工知能)技術の導入が更に加速する年になると考えられています。
例えば、マーケティング部門であれば、AI技術を活用することで、顧客一人一人の行動を分析し、各顧客毎の特性やニーズに合わせた最適なコンテンツ提案を提供できるようになります。またHR(人事部)部門では、企業の従業員の行動を分析することで、離職しそうな従業員を事前に察知する用途として使えるとのこと。
このように、2020年以降、AI技術は職種や産業に関係なく、広く利用されるようになると同社は考えているようです。

トレンド2:機械と人の棲み分け
RPA(ロボットプロセスオートメーション)により、日常の単純作業は着々と自動化されています。
ここ最近わが社でもUiPathのグローバル導入が決まりました。日系企業ではNTTがWinactorを提供していますが、ここ最近BluePrismやAutomation Anywhereといった外資系の企業が国内でのビジネスを急速に拡大させている印象を受けます。
こうして単純作業の機械への代替が進む中で、多くのビジネスパーソンには「人にしかできないスキルを磨くこと」が求められています。それは例えばクリエイティビティ(創造性)、ストーリーテリング(人を説得したりするための物語を作る)、EQ(心の知能指数)といったソフト面のスキルの重要性だと考えています。

トレンド3:社員の教育がより重視される
企業は一般的に、必要とされるスキルは、外部から新規で採用することで補ってきました。
しかし、Udemyが新規で人を採用するコストと、従業員を教育するコストを比較した調査によると、新規採用コストの方が教育コストより割高であるという結果が出たそうです。
今後企業はスキルを持った人材を外部から採るのではなく、従業員を教育することでスキルを手に入れる方向に向かうと考えています。

トレンド4:データ中心の組織
多くの企業は、データドリブンな組織に変化すると考えています。
データに基づいてビジネスを推進することは、もはや職種や産業に限らず、あらゆる企業が直面しているトレンドだと考えられています。

トレンド5:国別トレンド
Udemyは、同社で提供される高ITスキルの学習回数を国別でランキング形式で発表しています。
全部で20位まで発表していますが、さすがに多すぎるので日本がランクインした11位まで上位国を紹介します。
1位:北米
2位:インド
3位:ブラジル
4位:イギリス
5位:ドイツ
6位:カナダ
7位:ポーランド
8位:メキシコ
9位:スペイン
10位:オーストラリア
11位:日本

なお、同様のレポートをLinkedin(リンクドイン)も発表しています。「Linkedin(リンクドイン)が発表した求人情報から分析した企業が求めるスキル」によると、企業が最も必要としているスキルは今年は「ブロックチェーン」でした。興味があれば、こちらも合わせて読んでみて下さい。