Linkedinが発表した企業が2020年に求めるスキルによれば、ハードスキル部門の2位にクラウドコンピューティング技術がランクインしています。今年はブロックチェーン(昨年圏外)に1位の座を奪われましたが、実は去年は第1位にランクインしていてるあたりまだまだポテンシャルの高いスキルであることには変わりません。
本記事ではそんな注目の的であるクラウドコンピューティング技術について色々調べてみました。
◆クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングは、インターネットを通じてサービスを提供する技術のことです。
データを格納しておくサーバーやネットワーク技術、パソコン等で動かすソフトウェア等のアプリケーション技術など本当に幅広く含まれています。
データをクラウド上に格納しておくことで、ネットに繋がる環境があればどこからでもアプリやデータにを操作できるのが大きな特徴の一つです。
例えば皆さんも普段何気なく利用している「Gmail」や「Evernote」といったサービスもクラウドコンピューティングサービスの1つです。
◆クラウドコンピューティングの利用シーン
クラウドコンピューティングにて提供される主なサービスとしては下記があります。
・Email
・データ保存用のサーバー
・様々なアプリケーション
・データ分析のアプリ
・音楽や動画をオンラインでダウンロードして聞く
・オンラインで見る漫画
・様々なソフト
・オンラインゲーム等
クラウドコンピューティングは比較的新しいサービスとなりますが、大企業から中小企業問わず幅広く使われている技術ですし、昨年10月にマイクロソフトが米国防総省のクラウド契約を獲得したことが話題になりましたが、企業に限らず政府機関や一般消費者にまで広く使われている技術なので、活躍の場は広いです。
◆メリット
・コストが安い
企業がクラウドを使わずにサーバー環境を構築すると、サーバーを導入したり設置したりするイニシャルコストが発生します。
クラウドコンピューティングを使うことで、この初期費用を抑えることが出来るのでコスト上安上がりです。
基本的にクラウドコンピューティングの課金体系は月額定額制や従量課金制のことが多いので、必要な時に必要な分だけ買える点でリスクなく無駄ない料金で運用できます。
・デバイスや場所に縛られない
クラウドコンピューティングで得られる最大の便益と言えます。
クラウド技術が普及していなかった時代は、WordやExcelで何らかの資料を作成したらそれらをPCやUSBといった何らかのハードデバイにに保存して持ち歩かなければなりませんでした。
これだと、デバイスを動かす手間や負荷が大きくかかり、使い勝手が悪いです。
クラウドコンピューティングを使うことで、データやアプリはクラウド上に保存さているので、端末を持参する必要がなくなります。
◆デメリット
・セキュリティ
クラウドコンピューティングの導入を決める際に大きな障壁です。
個人情報といったセンシティブなデータが流出した場合のリスクは高まります。
◆クラウドコンピューティングの待遇
アメリカのGlobal Knowledge社が発表している「15 Top-Paying IT Certifications for 2019」を調べると、上位はほとんどクラウド構築技術で占められていることからも、待遇としてはいいと言えそうです。
1.Google Certified Professional Cloud Architect – $139,529
2.PMP® – Project Management Professional – $135,798
3.Certified ScrumMaster® – $135,441
4.AWS Certified Solutions Architect – Associate – $132,840
5.AWS Certified Developer – Associate – $130,369
6.Microsoft Certified Solutions Expert (MCSE): Server Infrastructure – $121,288
7.ITIL® Foundation – $120,566
8.CISM – Certified Information Security Manager – $118,412
9.CRISC – Certified in Risk and Information Systems Control – $117,395
10.CISSP – Certified Information Systems Security Professional – $116,900
◆主なクラウドコンピューティングプロバイダー
クラウドは大手ITメジャーによる寡占状態で、その傾向は年々高まっています。主なプロバイダーを下記にて紹介します。
・Amazon(AWS)
・Microsoft(Azure)
・Google(Google Cloud)
・Alibaba(Alibaba CLoud)
・Other(IBM, Salesforce, Oracle, SAP等)
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クラウドコンピューティング技術は、各IT企業が認定する資格制度を取得することでことで、そのスキルを証明することも可能です。
企業公認の資格として国内のみならずグローバルどこでも通用するスキルなので、海外志向のある社会人のスキルとしてもおすすめです。
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いずれにせよ、これからのスキルは今後大きな伸びしろがあるスキルですので積極的に学んでキャリアを構築していきましょう!